2026/05/25 13:01
私は、お菓子を作るときに「世間の流行りや、みんなの好みに合わせる」という考え方を、
あえてあまり持たないようにしています。
もちろん、手に取って、食べていただけなければ意味はありません。
ですが、最初から「今、これが売れているから」「こういうものがウケるから」と、市場
の正解に合わせて型にはめて作ってしまうのは、どこか違うと感じているのです。
今回は、私が商品づくりで大切にしている、少し不器用かもしれないけれど、とても実直な
想いについて書いてみたいと思います。
建設業から、お菓子の世界へ。「独学」だから辿り着いた積奏のカタチ。
私は、いわゆる「お菓子職人」ではありません。
製菓学校の出身でもなければ、名だたる有名店で修行を積んだ経験もないのです。
前職は、建設関係の仕事。
そこから一念発起してパン屋を始め、やがてお菓子作りの道へと行き着きました。
キャリアのすべてが「独学」です。
しかし、だからこそ最初から「お菓子とはこうあるべき」という固定観念や型を
持たずにスタートできました。それこそが、積奏のはじまりでした。
試行錯誤の先にある、ただ一つの基準
新商品の開発において、試作のディレクションはすべて私が担当します。
そして信頼するスタッフの意見は、いつも貴重なヒントになっています。
それをただ混ぜ合わせるのではなく、自分の感覚というフィルターに通して、
そこから残った純度の高いものだけが積奏の商品になります。
その感覚が客観的に正しいかは分かりません。
ただ、「自分が納得いかないものは、絶対にリリースしない」という強い一線を引いています。
マーケットに合わせるな、己の感覚を信じろ
私は、自分の味覚に対して、ある種の「根拠のない自信」を持っています。
時に見惑うことも、失敗することもあります。
それでも、自分が「美しい」「美味しい」と確信できるものを作りたい。
その衝動に忠実でいたいと思っています。
市場のニーズを追いかけるより、まずは自分が心から納得できるものを作り上げる。
積奏というブランドのアイデンティティは、この愚直なまでの想いから生まれています。